ウイルス肝炎

B型肝炎・C型肝炎の感染がわかったら

感染がわかっても、症状は人によってまちまちです。

 

治療を受ける必要がない場合もあれば、すぐに本格的な治療が必要な場合もあります。

 

まずは専門家に診断してもらうことが重要です。

 

【肝臓の状態を詳しく調べる】

 

より精密な検査をして、ウイルスの活動状況や肝臓の状態を調べ、治療方針を検討します。

 

肝臓の状態を調べるには、前項の血液検査の他、次のような検査があります。

 

《血液生化学検査》

 

AST(GOT)、ALT(GPT)値の測定により、肝細胞の破壊の程度を調べます。

 

ほかに、肝臓の機能(タンパク質合成や解毒の能力が保たれていつか)、血小板数なども調べます。

 

※AST(GOT)、ALT(GPT):肝臓の細胞の中にある酸素。肝細胞が壊れると、血液中に流出する。

 

《超音波(エコー検査)》

 

肝臓の病気の進展度合(線維化の程度:ごく初期の慢性肝炎なのか、肝硬変に近いのかなど)、肝臓内部の以上(がんの有無など)を調べる。

 

必要に応じて、CT、MRI、血管造影なども行います。

 

【肝炎の専門医療を受ける】

 

肝炎の専門医療を受けたい場合は、かかりつけの医に相談し、専門の医療機関や専門医を紹介してもらいましょう。

 

各都道府県では「肝疾患診療連携拠点病院」の選定を進めています。

 

この拠点病院を中心に、身近な病院・診療所も含めた医療全体の質の向上を図っています。

 

【ウイルス性肝炎のおもな治療法】

 

《抗ウイルス治療》

 

<インターフェロン療法>

 

免疫系・炎症の調節等に作用するインターフェロンという薬を注射します。

 

<肝庇護療法>

 

肝細胞が壊れる速度を遅くし、慢性肝炎から肝硬変への進展を抑えます。

 

《インターフェロン療法について》

 

インターフェロン療法はB型肝炎で約3割、C型肝炎で5〜9割の人が効果を期待できます。

 

ただし強い副作用を伴うことが多く、実施にあたってはかかりつけの医との相談が必要です。

 

[副作用の例]

 

発熱・頭痛・筋肉痛などインフルエンザに似た症状

 

白血球・血小板の減少

 

不眠、抑うつ、痛み、脱毛、めまいなど

 

[医療費の助成]

 

インターフェロンによる治療は医療費が高額なため、厚生労働省では平成20年度から医療費助成を行っています。